「雅太郎玩具店のブログより」

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ブースカ製作記 03》

ブー冠の複製のため
サンプルで製作したブースカ
預かっています。

前回、シリコン型を製作して
そこに注型用ポリウレタン樹脂を流し込んで
複製していきます。

これがまた有毒な揮発ガスがでるのでしょうか
近くに置いてた飲み物の味が変わっていたりします。
中には入っていないのでしょうが
顔とかに付着したのでしょうか
ちょっとニガかったりします。
大丈夫でしょうかね。

塗装も含めて模型作りって
命を削って製作しているものだなと思いましたよ。

液体を流し込んで白く色が変わって
発熱が収まると型を割って
中身を取り出します。

うまくいっているでしょうか。
気泡が残ったり、うまく流れ込まないところは
その都度シリコン型に切り込みを増やしたり
改良していきます。
それよりは手早く確実な作業が要求されますので
熟練が必要なのでしょうね。

流し込みのときに樹脂が溢れてこぼれたり
手に付いたりして大変汚い作業なんです。
爪に付いて固まったらもう取れませんよ。
テーブルにこぼれたりしても同様なので
今回は手袋と100均でトレーを買ってきて
対処しています。まったく大変!

シリコン型を合わせて固定して
樹脂のA液とB液を混ぜ、素早く注入口から
流し込みます。
気泡が残らないようにトントン振動をあたえたり、
硬化を待ちます。
白くなったら取り出してバリ取りをして
またシリコン型をスタンバイします。
この繰り返し。
単純な作業ではあるのですが
功率は2/3だったりするので
無駄も多かったりします。

なんとか作業も慣れてきて
沢山出来てきています。

はて何個作るのだったか?

とりあえずサンプルをお店に戻すため
1個完成します。
ヤスリをかけて滑らかにしてから塗装します。

下地のサフェーサーを吹き付けます。
そうすると見えなかった気泡穴が出てきたりするので
バテで埋めたりします。結構大変。

そしてツヤありブラックを塗装。
そして金色を塗装します。
黒を下地にするとツヤでより滑らかになりますし
金の発色がシャープに重厚さを増すような気がします。

結構な重ね吹きですね。
ゴールドの塗料は
タミヤのスプレーカラーTS21ゴールドを使っています。
ご購入された方で塗料が剥げてきたというときは
このカラーで修正できますよ。(まめ知識でした)

ブー冠を取られてシオシオだったブースカ
複製したブー冠を戻します。

ピンに糸を通して
アゴとうなじで固定します。

ブー冠も戻ってブースカも元気100倍でしょうか。
なんだか喜んでいるような気がします。

とりあえずサンプル修正ができました。
さてお店に収めて飾っていただきますかね。
ぜひ皆様に現物をご覧いあただけたらと思います。

はてさて。